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製作職社員のコラム

U.J.

女性の先輩職人として後輩に胸を張れる道筋を示したい。
製作課 組立成形 U.J.

仕事について
私は新卒で入社して今年で6年目。元々美大に進学し、将来は手先を動かした仕事に就きたいと思っていました。俄を知ったのは職人の仕事を探していたことがきっかけで、用途だけでなく作品として美しいジュエリーに魅力を感じました。
入社して4年で一連の工程を身に付け、今は『組立成形』の部署で新卒、中途の人材育成をメインに担当しています。
俄が取り組む“職人”の人材育成
俄の京都工場では、ジュエリーの鋳造、組立成形、磨き、石留め、アフターサービス(修理/メンテナンス)等の業務を、一流の機材が揃った環境で行っています。各工程に専門の職人が在籍し、ブライダルからファッションジュエリーまで幅広く製作しています。
新人は入社すると、はじめに研修として工程の一連の流れを学びます。
私が入社した当時から研修プログラムはありましたが、今は格段に良くなっています。以前は、作業を見せて教えるという感覚的な研修を行っていましたが、感覚は主観なので中々正確に伝わりません。感覚を数字や形に落とし込み、基本を何も知らない新人でも理解できる、しっかりとしたカリキュラムが構築されています。
職人と言っても、感覚でできる人もいれば、自分の作業を論理的に分解して作業する人もいます。例えばやすりのかけ方ひとつでも、この地金だからこの角度で当てる、と理解した方が上手くいく人もいるのです。
中途でもジュエリー業界経験者の方もいれば、他業界出身の方もいますし、その都度教え方を工夫しています。たとえ前職が同じ業界であっても会社によってやり方が異なるからです。
最近は外国籍社員が増えたため、ちょっとした言葉の食い違いが発生するなど、伝え方には苦労しています。ただ、ものづくりが好きな人が多いので、自分がいいと思ったものを作ってお客様にお渡ししたいという気持ちが強い人が多いです。
入社して数年は、0.1㎜単位までこだわり、高いクオリティーを求められる俄の職人として、自分の成長を実感できることがやりがいでした。そして今は自分が教えた後輩達が日々成長してくれるのが嬉しく、上司から「新人が『薄葉さんみたいになりたい』って言ってたよ」と聞いたときは、頑張ってよかった!と心から思います。
さらに新人に後輩が出来た時、こちらが色々言わなくても教えてくれているのを見ると、自分も彼らも一緒に成長してこられたと思います。

俄における職人の世界
職人の世界ということではじめは緊張しましたが、先輩たちはフランクに対応してくれるので相談も日常的にできています。タイミングはいくらでも作ってくれる先輩が多いですね。
私が新人の子達からよく相談を受けるのが、理想の出来がイメージとしてあるのに、実際の出来が噛み合わないというジレンマです。しかし、納期が決まっていて、次の工程が待っているので、自分の理想に技術力が追いつくまでずっとせめぎ合いが続きます。
作品と同じようにいいものを目指したいという気持ちはとても大事なので、そこに辿り着く技術力を身に着けるために何をしようか、とよく話します。
私は2017年1月から新作ジュエリーの原型開発を行う開発の部署へ異動が決まっています。開発ではこれまでの、お客様から受注を受けてから製作する職人と違い、お客様が欲しいと思ってくださるような新作や一点物をゼロから作る環境です。仕事の進め方や考え方が異なりますし、必要となる技術レベルもぐっと高まるので、今から新しい環境が楽しみです。
ジュエリー職人として女性が働く道筋
女性は男性に比べてどうしても体力面で劣ってしまいます。ちょっとした製作の作業であっても、男性なら易々できることが、女性社員だと苦労することもありました。
例えばリングの刻印です。男性なら握力で苦なく入れられるものが、女性は力が弱いため思い通りになりませんでした。そこで作業方法を工夫し、ゆがまないように固めて金槌で叩く方法に変更することでギャップを乗り越えました。
女性が職場に増えることで、作業方法も変える必要があるなど、自分だから気づけることもあると思っています。
今は社員数も当時の3倍に増え、女性が増えてきたことにより、製作職でも感覚だけではなくきっちりと計算をして予定を立て、順序よく効率よく作業する考えが前よりも強くなりました。そのお陰で残業時間も以前よりぐっと減り、仕事もしやすくなったと感じています。

これからの目標
今後は女性の先輩職人の一人として、仕事のやり方だけではなく、キャリアについても、後輩達に胸を張れる先輩でありたいと思います。
女性はライフステージが色々あるので、俄は職人であっても、育休産休を取得して復職し、仕事が続けられる環境があることに安心しています。
また、ずっと仕事一筋になっても、職人目線でデザインに新しい提案ができるようになりたいです。ジュエリーは男性よりも女性の方が身に着ける機会は多いので、それが女性職人だから可能なことの一つでもあると思います。
そしてゆくゆくは、人をどう育成するか、そのためにどのようなプログラムが必要か、といった、対ジュエリーだけでなく、対人の仕事に関わっていければと思います。
私が就職活動をしていた時、この会社の社訓で、「凡人に残された道は努力と創意工夫であり、『思えば叶う』を信条とする」という言葉が心に残っています。努力と創意工夫でいくらでも道が開けると信じて、自分の道を切り拓いていきたいです。