NIWAKA Corporation RECRUITING SITE 2017

製作職社員のコラム

M.M.

受け継いできた伝統技術。今後は、地域社会への貢献と伝承を行いたい
製作課 石留 M.M.

仕事内容
リングへの石留とアニバーサリーコレクションの『花匠の彫』を製作しています。『花匠の彫』は難易度が高いために手掛けられる職人が少なく、製作と半々くらいの割合で彫の技術を習得できる後継者の育成をおこなっています。

前職について
前職では主に寺社仏閣などに使われる装飾金具を製作していました。
みなさんが良くご存じの有名な寺社仏閣の修繕などの仕事を請け負ってきました。今の仕事との共通点は、まず使用する道具の大半が一緒だということです。ある程度たがねが使える人であれば、リングに合わせて彫ることはさほど難しくありません。
前職との最大の違いは人が見る距離です。装飾金具等は基本的に数メートル離れて見るものですが、ジュエリーは数十センチで見られるものです。もちろん彫り方も精度も違ってきます。
花匠の彫の開発時には私も参加をさせて頂いて、デザイナーさんが描いたものを直したり柄の選定を行ったりしました。「彫る」ということよりもデザイナーさんとすり合わせるところにかなり時間がかかりましたね。
技術習得について
彫りに関しては10年でとりあえず一通り覚えることができるかどうかぐらいです。私なんてまだまだですが、いくら年月を重ねたところで適性がない人には無理な世界かもしれません。これは個人的な意見ですが、芸術肌が強い方は難しいように思います。職人になりきれませんからね。もちろん芸術的センスは必ず必要です。
私が俄に入社できたのは彫金ができたからです。「できる?」って聞かれた時に、「できません」なんて言えません。彫金には多種多様な技術があります。例えば『牡丹を彫れ』と言われたら、どのたがねをどの順番で使っていくかをすべて頭の中で組み立てることができなければいけません。だから今でも全部の彫りができるように休みの日などに家で練習しています。
こういう技術って本当に面倒くさいんですよ。たがねなんて種類だけでも10以上もありますし、その中で各種類50本以上に分かれています。それをどのように使い分けるかができるまでに10年ってとこですね。しかも微妙にそれぞれ癖なんかも違うので映像などで残すことができないんです。
こんなことを言ってても、いざという時につかえなければ意味がありませんし、それでなくても人間は使わなければ忘れてしまう生き物ですから、数か月に1度くらいはすべての彫りを練習しています。よほど体調が悪くない限り、たがねを持たない日はないですね。

これからの目標
現在、寺社仏閣の修繕や舞妓のぽっちりなど、京都の伝統や文化を担う分野において、高度な金属加工を担える職人の数が減ってきています。
当社はそのような状況に対し、和彫り職人の後継者を育成することで京都の寺社仏閣や伝統的装飾品の維持や修繕、復元に貢献したいと考えています。
そのためにも自身の現状に満足することなく、新しい彫の技術や金属以外の素材の知識など、幅広い技術や知識を習得し続けていきたいと思います。